最近、パリコレ2026AWの記事を見ながら、ずっと考えていたことがあります。
もう世界は、少し「派手さ」に疲れ始めているのかもしれないな、と。
ロゴ。
SNS。
拡散。
刺激。
大量消費。
2010年代を象徴していた価値観が、少しずつ変わり始めているように感じます。
今回の記事を読んで印象的だったのは、
・クラシックなテーラリング
・素材感
・身体性
・静かな高級感
・歴史や文化の再解釈
そんな空気感でした。
以前のような「とにかく新しくて強いもの」ではなく、どこか落ち着きを感じたのです。
これは単なる流行ではなく、世界全体の空気なのかもしれません。
近年は、戦争やインフレ、AIの進化や情報過多など、人も企業も常に何かに追われています。
だからこそ今は、
・長く使えるもの
・背景があるもの
・ぬくもりがあるもの
・静かな価値を持つもの
に惹かれる人が増えているように思います。
実はこの流れは、日本のものづくりが得意としてきた感覚とも重なります。
余白。
静けさ。
不完全さ。
経年変化。
派手ではないけれど、長く付き合える価値。
最近はアパレル業界でも、
・長く着られる品質
・修理や修整を前提とした設計
・背景のある素材
・サステナブルなものづくり
への関心が高まっているように感じます。
私たち山田修整も、修整という仕事を通じてその変化を感じています。
修整は単にB品をA品に戻す仕事ではありません。
その企画に携わった人たちの想いを活かし、次のものづくりへつないでいく仕事でもあります。
品質トラブルの現場では、
「なぜ起きたのか」
「どうすれば次に活かせるのか」
という視点が重要です。
修整は、品質管理やものづくり支援の一部でもあるのです。
また、個人のお客様からお預かりする衣類に触れていると、その一着に込められた時間や愛着を感じることがあります。
服は単なるモノではありません。
人の記憶や人生の一部でもあります。
だからこそ、これからの時代は、
「何を作るか」
よりも
「何を残すか」
が問われるようになるのかもしれません。
私たちも修整という仕事を通して、品質、ものづくり、そして長く愛される価値について、これからも向き合っていきたいと思います。
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