
新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。
今回は「スイミー」で有名なレオ=レオニの絵本「フレデリック」を通して全体最適について考えてみたいと思います。
「フレデリック」は、ネズミのフレデリックが冬の準備をする仲間たちと共に過ごす物語。仲間たちは食料を集めることに集中する中、フレデリックは色や光、感情を集めることに専念します。冬が訪れたとき、仲間たちはフレデリックの持っていたものがどれほど重要であったかを理解します。
全体最適とは、組織やチーム全体の目標を達成するために、各メンバーが自分の役割を果たしつつ、全体の利益を考えることを指しますが、時には個人の利益が全体の利益と対立することもあります。
フレデリックから学ぶ全体最適の重要性
1)多様な視点の重要性
フレデリックが集めた色や光は、冬の厳しい時期に仲間たちに希望を与えました。組織内でも、異なる視点やスキルを持つメンバーがいることで、問題解決や新しいアイデアが生まれます。
2)役割分担の必要性
仲間たちが食料を集める中で、フレデリックの役割は一見無駄に思えるかもしれません。しかし、全体のバランスを考えると、各自が異なる役割を果たすことが全体の成功に繋がります。
3)協力の力
フレデリックの持っていたものが冬の間に仲間たちを支えました。組織内でも、メンバー同士が協力し合うことで、困難な状況を乗り越えることができます。
単純化したストーリーから自社の状況に照らした実践へと変換する必要はありますが、絵本「フレデリック」は、全体最適の重要性を理解するための教材として用いることが可能です。

