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進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む!

新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。

 

「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」

                 (福沢諭吉)

 

 

この言葉は、6月8日NHKで放映された新プロジェクトX「技術よ 小さき命を救え~町工場 夢の心臓・血管パッチ開発~」を視聴した感想です。

 

内容については実際に視聴していただくのが一番ですが、概要についてNHK+の解説を紹介します。

「100人に1人の割合でいる先天性心疾患の子どもたち。その中には心臓を何度も手術しなければならないケースがある。再手術をなくし患者を救いたいという夢を叶えようと「心臓・血管パッチ」が開発された。関わったのは我が子を亡くした医師、斜陽とよばれた繊維産業を生き抜いた地方の町工場、そして下請けからのSOSに協力を申し出た大手メーカー。困難を極める開発を、患者とその家族も力を合わせて成し遂げた命のドラマ・・・」

 

繊維業界に身を置くものとして感慨深いものがありましたし、あきらめず困難に立ち向かい、遂には夢をかなえる姿からは未来に向かう勇気もいただきました。特に生地の開発部分で、今までにないものを生み出すために、あらためて今まで生み出されたものに立ち返っていくというくだりがあって、町工場の中での技術の伝承と進化・発展の見事な融合を目の当たりにしました。

 

さらに、その根底には、自らの人生で経験した喪失体験や痛み苦しみ悲しみを他の人には味わってほしくない、繰り返してほしくないという強い想いの連鎖が、立場や組織の壁を越えた太く強いパイプになっていったということにも心が震えました。

 

置かれた状況は違えども、経営者として「決して退かない!」という想いを新たにしました。