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“心の転換点”

新潟県長岡市 アパレル衣類修整のプロ集団 山田修整有限会社
鍵山選手とコストナーコーチ

新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。

 

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯は24日に開幕し、左足首のけがで昨季を棒に振った鍵山優真選手が今季SP最高得点でトップ発進しました。彼にとっては、ケガをしたことが「心の転換点」になったそうです。

 

 

練習に対する取り組み方も、数をこなすやり方から、一つ一つを丁寧に意識するやり方に変わり、「表現力」にさらに磨きをかけようとイタリア出身でソチオリンピック銅メダリスト、カロリーナ・コストナーさんを新しいコーチとして迎えました。

 

鍵山選手は自分の変化を次のように語っています。

「目線の使い方や指先やつま先の使い方、そういった部分が今までできていませんでした。今まではジャンプにしか意識がなかった部分も、細かい表現のところまで意識して滑れるようになってきているので、そこが成長した部分だと感じています。僕と同じ(アスリートの)目線で教えてくれるのがありがたいです」

 

このコメントを聞いた時、私自身にも思い当たることがありました。

経営者になる前は、今期の売上や利益にしか意識が向いていなかったのが、PLよりむしろBSを、定量的な側面と定性的な側面を踏まえて総合的に自社を評価することを、定量的な側面では安全性・収益性・成長性・返済能力という項目別の指標で自社を客観的に評価することを意識するようになってきたことが成長した部分だと感じています。そういった裏付けがあってこそ、経営理念・100年ビジョン・SDGs宣言なども活かされてくるということを、より実感するようになってきました。

 

また、コーチのコストナーさんは、「会場の最上段にいる子どもにも感動を届けるような意識で表現することを優真には伝えています」と語っています。

 

このコメントにも感銘を受けました。経営者としての山谷はあると思いますが、お客様から預かったB品を活かす熱意・誠意・努力が伝わる仕事をしたいと改めて思いました。

 

「心の転換点」は、「自分自身の既成概念の更新」とも言えます。上手くいっていればいるほど、更新には痛みや迷いが伴うであろうことを考えると、「ピンチは成長のチャンス」。取り巻く環境は非常に厳しいですが、それを「心の転換点」と捉えて成長のバネにしていけるとよいですね。