· 

「効率化」だけで商品を活かすことは難しい

新潟県長岡市 アパレル衣類修整の専門集団 山田修整有限会社
「効率化」は手段であって目的ではない

新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。

 

仕事の中で、「数字を出せ!」「もっと効率をあげろ!」と言われることもあると思いますし、わたしにとっても「生産性向上」は課題の一つです。しかし、「効率化」というのは行き過ぎるとかえってチャンスや創造性を失う危険性を併せ持っています。

 

ピーター・ドラッカーは「生産性は『量』よりも『質』が大事」と言いましたが、スピードや量にのみこだわっても付加価値には結びつきません。

 

「修整」の場合は、そもそも正規の製造工程からはずれて「修整」をすること自体が「非効率」ですし、

新しい素材や加工で生じる欠点に試行錯誤しながら対応することもあります。また、営業的には目に見える依頼の背後にある依頼主の困り具合を確認するコミュニケーションなど、決まったことを効率的に最短で処理する流れとは異なる動きも、「修整における付加価値」高める重要な要素です。

 

「効率化」はビジネスにおいて重要なことですが、効率ばかりを追求すると、長期的な視点や創造性を失ってしまう可能性があります。現実は思うようにならないことばかりですが、「効率化」は手段であって目的ではないこと、仕事を楽しむことやチャンスを見逃さないことを心掛けていきたいものです。