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旗印~社長になったら何から始めたらよいのか?~

新潟県長岡市 アパレル衣類修整のプロ集団 山田修整有限会社
     徳川家康公の旗印

新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。

 

戦国時代の戦で勝敗を分ける重要な役割を果たしたものに「旗印」があります。「旗印」には敵味方の識別や所在の標識として、さらに士気を鼓舞するシンボルとしての意味があり、すべての経営者が通る問い「社長になったら何から始めたらよいのか?」を考える際のヒントになると思います。

 

ちなみに、これは徳川家康の旗印です。そこには、仏教浄土宗の言葉厭離穢土欣求浄土(えんりえどごんぐじょうど)が書かれており、「乱れた世の中が美しい平和の世になるように」という家康公の願いが込められています。

新潟県長岡市 アパレル衣類修整のプロ集団 山田修整有限会社
   わたしがまずはじめに取り組んだのは経営理念づくり

時代や状況は違えども、こういう風に生きたい・こういう世の中であってほしいという願いは私の中にもあります。また、すべての経営者はその事業をスタートした理由・ストーリーがあるはずです。

 

経営者になるという事は、対外的には会社の存在意義や役割や商品の有用性を発信し、内部的にはそのような価値観を大切にして付加価値の高い商品を生み出すチームづくりに継続的に取り組んでいくことでもあります。そこで社長交代が内定した際にまずわたしが時間をかけて取り組んだのが「経営理念の再構築」です。

 

「迅速・確実・丁寧」という社訓はありましたし、会長のモットー「明るく、楽しく、生き活きと」も普段から繰り返し薫陶を受けていたので念頭にはありましたが、その精神を受け継ぎつつ自分の価値観とつながった言葉で表現する必要性を強く感じました。

 

今振り返ると、「社長業」という未知の領域に足を踏み入れるにあたって、自分のブレない軸を定めて、借り物ではない、腑に落ちる言葉にしておかないと不安だったという側面もあったように思います。

新潟県長岡市 アパレル衣類修整のプロ集団 山田修整有限会社
自分の想いをイメージにすることでより伝わりやすくなりました

 

さらに、「言葉」をチームに浸透させるには「定義や説明」が必要ですが、パフォーマンスを加速させるには「イメージできること」がよりスムーズに、より強力に人々の内面にインプットされますし、結果的に「パフォーマンスアップ」につながりやすくなります。

 

わたしはもともと表現力もイメージ力も豊かな方ではありませんが、こうして言語化したりビジョンマップにすることで、なんだか内面からワクワク感が自然と湧いてきます。

 

経営者が「旗印」である「経営理念やビジョン」をはっきりさせることは、誰にとってもまずはじめにしなければならないことではないかもしれませんが、少なくとも、経営者自身がさまざまな荒波に遭遇しながらもあきらめず前進し、本気を示し続けるためのベースでありツールになることは間違いないとわたしは考えています。