新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「アパレル衣料品修整」＝納品トラブル解決をサポートする立場から考えることを中心に書き留めています。
2023年版日経業界地図の巻頭特集では、今後のビジネスチャンスの鍵は、「デフレ思考からの脱却」と「人的資本への投資」であると述べられています。
10年前に日本銀行の黒田総裁が打ち出した「２・２・２（貨幣の量を２倍に増やし、２年で２％のインフレを達成する）」という異次元緩和策は不発に終わりました。
その要因について日銀自身が検証を行った中間報告の結論は非常に興味深いもので、外的な要因ではなく、内的な要因「日本人の気質」が挙げられていました。日本人は過去の経験に縛られやすく、「これまでこうだったからこれからもずっとそうだろう・・・」と粘着性の高い発想をする傾向にあり、そのデフレ思考がインフレを妨げているというのです。
実は「修整」がなくならない要因にも「日本人の気質」「考え方」は大きく影響しています。ものづくりにおいて、細部にこだわり、職人気質の強い傾向のある日本人の潔癖性は、Ｂ品を排除しようとする極端な傾向にもつながっています。
いずれにしても「人の考え方や気質」「人そのもの」への「教育的アプローチ」が不可欠な時代と言えるでしょう。
