こんにちは。新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整です。
わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか生かそうとする仕事です。
今回は、【修整用語】難燃性繊維についてご紹介します。
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難燃性繊維
難燃性繊維とは、燃えにくい性質をもった繊維のことです。
通常、燃えにくい性質を防炎性あるいは難燃性としています。消防法では、多くの人が集まる建造物のカーテン、カーペットなどは難燃性を備えた繊維を使うことが義務付けられています。火事のときにこれらの繊維製品が火勢を強めることになり被害を拡大させないためです。
通商産業省の『平成7年度事故情報収集制度報告書』によれば、着用中の衣服(ニットセーター)にガスコンロの火が着火し、衣服を脱ぎ捨てて消化しましたがケガをした例があります。また、自己の不注意によるものですが、寝込んでいて練炭の火がズボンに移り、家を全焼した例も報告されています。
もともと繊維製品の中には綿のように燃えやすいものが含まれています。
LOI値
難燃性を測る尺度として用いられる数値で、「JIS K7201 限界酸素指数」で規定されています。LOI値は、窒素と酸素の混合気体において、物質の燃焼を持続させるのに必要な最少酸素量の容積百分率で表されます。つまり、LOI値が高いほど燃えにくいということが言えます。
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LOIの数値が 20以下ですと普通の大気中で着火しやすいことになります。
26~27以上ですと難燃性がある繊維とされますが、この表からも綿素材の製品が燃えやすいことが分かります。