· 

【修整豆知識】暖かさ・涼しさ

こんにちは。新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整です。

 

わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか生かそうとする仕事です。

 

今回は、【修整豆知識】暖かさ・涼しさについてご紹介します。

新潟県長岡市 衣類修整のプロ集団 山田修整有限会社
熱の移動の方法は3種類あり、複雑に関係しながら熱移動が行われます

暖かさ・涼しさ

衣服を着る目的の一つに、体温を調節するということがあります。

 

冬に着る衣服は、厚手の生地で作られています。また、何枚も重ね着をしたりします。人間は36℃前後の体温を保つ恒温生物ですので、常に一定の体温を維持するために発熱しています。この発熱量を抑えるために、人間は衣服を用いてカバーしているともいえます。

これが衣服の保温機能になります。

 

熱の伝わり方には、伝導(conduction)、対流(convection)、輻射(radiation)があります。

 

伝導(conduction)

伝導は、温度の高いものと温度の低いものを接触すると、熱が高い方から低い方へと移動します。

金属の棒を手でもち先端を火に入れると徐々に手元が熱くなります。これを熱伝導といいます。

金属などに比べ、空気は熱を伝えにくい性質があります。

 

対流(convection)

対流は、水や空気などの一部が熱せられたとき、水や空気自らが動いて熱を運ぶ現象です。

コップの下を熱したとき、熱せられた水は対流によって上昇し、冷たい水が降下します。

お風呂に入るとき、上は熱いのに下は水のままという経験があると思いますが、これは熱の対流現象によるものです。

 

輻射(radiation)

輻射は、太陽の光を浴びると熱く感じたり、ストーブに手をかざすと熱く感じます。このように、発熱体から放射される熱線を吸収して熱くなることを熱の輻射といいます。

 

熱の移動の方法は、この3種類があり、複雑に関係しながら熱移動が行われます。