こんにちは。新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整です。
わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか生かそうとする仕事です。
今回は、【修整豆知識】肌触り(風合い)についてご紹介します。
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肌触り(風合い)
私たちは、生地や衣服を手で触ったとき、「硬い生地なのか柔らかい生地なのか」、「ぬめりがある」、「ざらつきがある」など様々な印象を抱きます。これを生地の風合い(handling of fabric)と呼んでいます。
従来、生地の風合いの評価については、生地製造技術者のノウ・ハウであり、企業秘密でもありました。
しかし、生地に対して生活者の要求が年々高度になってきています。このことから、生地生産者やアパレル企業などでは、積極的に生地の風合いの品質向上と均一で良質な品質保証を行うことが求められています。また、国内外の生産拠点にも正確な生地の企画情報を提供する必要性が出てきました。
そのような理由で、生地の風合いを数値化し、更に人間の感覚に対応した尺度を作る研究が進んできています。
現在、KES(Kawabata's Evaluation Sistem,ケス)やFAST(Fabric Assurance by Simple Testing,ファースト)という試験システムで、生地の風合いを数値化して、生地生産における風合いの確認を代用特性を使って判断する企業が増えています。
また、これらの数値を縫製条件と関連付けして製品の品質管理に役立てる事例も増えてきています。