こんにちは。新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整です。

わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市（旧栃尾市）で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「Ｂ品」をなんとか生かそうとする仕事です。

今回は、【修整用語】トロピカルについてご紹介します。

トロピカル（Tropical）とは「熱帯の」「酷暑の」という英語の形容詞で、夏用の平織ウール素材として亜熱帯地方でも快適に過ごすため英国人が好んで着用した事からこの名称がついたと言われています。

たて・よこに梳毛糸を使い、あまり密にならないように平織に織り、クリアカットと呼ばれる芝刈りのように表面の毛羽をカットする工程を経た仕上げにした梳毛織物です。

「パームビーチ(palm beach)」という別称もあるようです。

さらりとした感触で、風通しもよく涼しい、毛／ポリエステル混紡糸やその他の繊維組成のものもあります。

無地が多いが、たてじまもあります。

もともとは毛織物であったらしいものの、現在日本で流通しているものに関しては、ポリエステル製が中心のようです。

夏から秋にかけての背広、スーツ、スカートに使います。