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【修整用語】ギャバジン

こんにちは。衣類修整のプロ集団、山田修整です。

 

わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか生かそうとする仕事です。

 

今回は、【修整用語】ギャバジンについてご紹介します。

新潟県長岡市 衣類修整のプロ集団 山田修整有限会社
ギャバジンはさらっとした手触りで、張りのある生地です

ギャバジン(gabardine)

主にコットンまたはウールでできた、目の詰まった緻密で丈夫な綾織物です。

さらっとした手触りで、張りのある生地。悪天候にも強いタフなところが特徴。

 

ギャバジンの名は、中世スペインで巡礼者が着ていた「ガバルディナ」が由来だと言われています。

 

一般に斜めのうねの角度が急で、表裏に綾目の差があり、裏は表より平面的です。

綿、梳毛、合繊混紡などの織糸で、2/2か2/1の綾で、たて糸の密度をよこ糸の倍くらいにして織ります。

 

現在、織物の一般名称として知られているギャバジンですが、かつてはバーバリー社の商標でした。1888年、創始者のトーマス・バーバリーが、通気性に優れ、丈夫で悪天候にも対応できるレインコート素材として考案。特許を取得したコットンの綾織物で、1902年「ギャバジン」として商標登録されました。

 

トーマス・バーバリーは、羊飼いや農民が汚れを防ぐために羽織っていた上着が汚れにくく洗いやすい、さらには肌触りがいいことに着目。ギャバジンはその上着をヒントに、科学的な視点を取り入れて作られました。

 

綿糸に防水加工を施して綾織りにし、その後もう一度防水加工を行っているため、防水性が非常に高い生地です。また湿度が上がることでより目が詰まるという特性もあり、水分が内側に染み込まないようになっています。気温の差に合わせ繊維が収縮するので、夏は涼しく冬は暖かく年間を通して快適に過ごすことができます。

 

日本では防水加工・樹脂加工を施したコットンギャバジンを「バーバリー」と呼び、その他のギャバジンと使い分けているようです。一般的なコットンギャバジンは30〜40番手の双糸で織られていますが、「バーバリー」は50番手以上。一般のものより細い糸で緻密に織ったキメの細かい生地となっています。

 

スーツ、スポーツウェア、スラックス、レインコート、ユニフォームなど男女、年齢を問わず用途は非常に幅広い織物です。