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【修整用語】紡毛(ぼうもう)

こんにちは。衣類修整のプロ集団、山田修整です。

 

わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか生かそうとする仕事です。

 

今回は、【修整用語】紡毛についてご紹介します。

紡毛(ぼうもう)

紡毛(ぼうもう)とは、繊維の梳(くしけず)きを行わず、短いものを残した上で方向性を揃えずに撚りを入れた糸のことです。

 

5cm以下の短い繊維のものに多い撚り方で、織った布生地は紡毛織物と呼ばれる。繊維同士の隙間が多いため、太くて毛羽が多く光沢感はあまりない。リング糸とミュール糸の2種類があり、太さは均一でなく撚りは少し甘いが、空気を多く含むので保湿性の高い素朴な生地になる。冬用の凹凸感のある厚手のジャケットなどに使われます。

 

「梳毛(そもう)」とは対の意味で使用されます。