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【修整用語】ローン(lawn)

こんにちは。衣類修整のプロ集団、山田修整です。

 

わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか生かそうとする仕事です。

 

今回は、【修整用語】ローン(lawn)についてご紹介します。

新潟県長岡市 衣類修整の専門集団 山田修整有限会社
【修整用語】ローン(lawn)の語源は、フランスのラオン(laon)です

ローン(lawn)

薄地の透けてみえるしなやかな織物で、元はリネン(亜麻)で織っていますが、現在では綿糸かポリエステル/綿混紡糸で織ったものが多く出回っています。女性のブラウスの素材などとして主に使われます。

 

無糊か薄糊仕上げをし、しなやかですが、リネンの感触ももたせてあります。

 

「ローン生地」とよく比較される生地としては、「シフォン生地」が挙げられます。どちらも薄くて透け感のある平織物であることは共通していますが、主に使用する原材料に違いがあります。ローン生地は主にコットンを使用しているのに対して、シフォン生地はシルクを使った生地です。実際のところシフォンは、シルクが高級のため、ポリエステルなどの合成繊維も使われるようになってきているので、明確な違いがあやふやにはなってきています。

 

フランスのラオン(laon)が原産地で、地名を取って織物の名前となっています。