こんにちは。衣類修整のプロ集団、山田修整です。
わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか生かそうとする仕事です。
今回は、綿(コットン)の歴史についてご紹介します。
綿(コットン)の歴史
綿は、平安時代(8世紀)に三河の国に漂着したインド人によってもたらされたといわれています。各地で栽培を試みましたが、その時は根付くまでには至りませんでした。
16世紀になって再び綿の種子が渡来して、全国に栽培が広がり、16世紀の終わりにはほぼ国内に定着したとみられています。
江戸時代には、各藩の奨励もあり日本各地で生産されるようになり、また、主要な衣類素材となったため最盛期を迎えました。
明治以降、紡績業の振興で一時国内生産も進められましたが、安価な海外の綿の輸入に頼るようになり、綿の国内生産については、ほとんどなくなりました。
綿は、吸湿性に優れ、肌触りもよいことから天然素材嗜好と相まって日常の素材として確固とした位置を占めています。